第17話 開ける (2006.7.11)
第18話 ネコに選ばれた? その1 (2006.8.31)
ねこまたぎ雑記 第19話へ
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もう10年くらい前のこと,東京郊外にあった勤め先の事務所で行き倒れのネコさんを
保護しました.
ゴミ集積場にうずくまっていたので「ご飯をあげようか」と言うと後を付いてきたそうです.
痩せてぼろぼろになったヒマラヤンのような長毛の男の子でした.
飼い主を捜してもわからず,事務所で元気を回復してから,飼ってくれることになった
友人夫妻に事務所に迎えに来てもらいました.
友人夫妻をネコのところに案内すると,友人がネコの前に座って声をかけました.
すると,ネコは彼女の膝に飛び乗り,伸び上がってうれしそうにほおずりをしたのです.
保護してから毎日世話をしていた誰に対しても,そんなことをしたことはなかったのに.
あたかも「ボクはこの人が来るのを待ってたんだよね〜」という感じです.
茫然と見ている事務所の面々を尻目にキャリーに入って新居へ向かうとき,
ネコがこっちを見て「取り次ぎ御苦労さん」と,にまっと笑ったような気が・・・.
あれ以来,人間は自分でどのネコを飼うか決めているつもりになっているけれど,
実は,ネコが人間を選んでいるのではないかと思うようになりました.
とあるブリーダーさんに「ネコは自分の飼い主を自分で決めているのではないかと思う」と
話してみたところ,「そうなんです!」と返事が返ってきました.
引っ込み思案でちっとも人前に出てこない子ネコが,ある人が子ネコを見に来たら,
つかつかと出てきて膝に乗ってくつろいだので,そのまま気に入って連れて帰られた
こともあるとか.
ペットショップでネコに「一緒に連れて帰って!」と言われて予定外の子を買ってしまった
という話も多いですし,どうしてもこの家の子になるんだとばかりに玄関先で泣き続けた
野良の子ネコの話もよく聞きます.
さて,みなさんは,どう思われるでしょうか?
右の引出しは風が,
真ん中の扉は海が開けます.
これは,昨夜帰宅したときの風景です.
こちらはキッチンのスパイス棚.
胡椒臭いだけだと思うんですが,
開けます.
わたしの故郷
埼玉県は あっちかしら・・・