わが家はネコの体育館，数個の部屋の境目を出来る限り開け放って，
ほとんど一部屋のようにして使っています．おまけに家具は最低限．
ネコの好みそうな隠れ場所は，ベッドの下くらいしかありません．

ところが，ときどき行方不明になるネコがいるんですね．
こんな狭い，丸見えの家の中，探しても探しても見つからない．
呼んでも出てこない．

探しまくったあげく見つけた例は，開けたドアと壁の間の三角のすき間に
いたとか，ネコ・トイレと壁のすき間にはさまって寝ていたとか，
台所のゴミ箱の後ろのちょっとしたすき間にいたとか・・・．

左の写真，風が入っているのは床から１メートル半くらいの高さにある
タオル収納用の棚です．脇にある洗面台に乗ってから入ったとは思うの
ですが，ちょっとコツがいりそうです．
棚の扉を開いて顔を洗ってタオルを取ろうとしたら，風がいたのには
ぴっくりしました．

下の写真は，最近つぐみが気に入っている場所．
クローゼット下段の押入収納ケースとクローゼットの棚板との間の
すき間で寝ます．

なんでわざわざ，そんなところに・・・と思うんですがねえ．

お腹を天井に向けて寝っ転がり，後ろ足もがばっとひらき，
しばしば前足までひらいて，ど～んとくつろぐ姿．
これをわが家では「ネコのひらき」と呼んでいます．
いかにもお気楽そうに見えて，かわいいんですよね．

風のページにあるとおり，風はすぐ「ひらき」になります．
ひらいたままテレビを見ていたり，他の子が遊ぶのを見ていたり．
風は，こんなにハデな模様なのに，ひらくとほとんど白ネコになる
リバーシブル・ネコです．

海も結構すぐ「ひらき」になります．
シャルトリューはお腹の毛がふさふさ長くてやわらかくて，ひらくと，
ついさわりたくなるのですが，海はお腹を触ると，モウセンゴケか
イソギンチャクのようにガッと腕を抱え込んで，蹴る囓る．
なかなか凶暴なひらきです．

「ひらき」になる確率が低かったつぐみも，近年よくひらいてます．
後ろ足がウサギっぽくて，のどかな雰囲気です．

末っ子あかりのひらきが撮影できたので，アップします．
あかりは勝手にひらいているときと，のどを撫でているとだんだん
ゆるんでひらくときとあり，前者を「天然ひらき」後者を「人工ひらき」と
呼んでいます．

今年も冬の日だまりに「ひらき」が四つ・・・
　　　　　　　　　わたしもネコになりたいと思う瞬間です．