シャルトリューはフランス原産のブルーのネコです．
（ネコの毛色は灰色のことをブルーと言います．）

まあるい顔にオレンジの目．頭の上にぴんと立った耳．
がっちりボディに繊細な手足としっぽ

ちょっと不思議なバランスですが，なんともしなやかで
クラッシックな印象のシルエットです．
初めて見たときに　「ブレーメンの音楽隊の影絵のネコだ」　
と思いました（お国が違いますが・・・）．

このネコ種は，シャルトルー修道院の修道士がアフリカからフランスへ連れ帰り，修道院で飼って
いたのがルーツなのだとか．これはフランスでは広く知られているエピソードのようです．

フランスのイゼール県グランド・シャルトルーズ山地に建てられたシャルトルー派の最初の修道院は
修道女のためのものだったということなので，ネコを連れ帰った修道士の修道院が同じ場所にあった
かどうか定かではありませんが，イゼール県と言えばスキー場で有名なところ．このネコたちの密な
コートを見ていると，寒い場所に住んでいたのだろうなあと実感できます．

さて，修道院に住み着いたシャルトリューは，高い運動能力を生かしてねずみ取りの名人として活躍
していたのだと聞きます．確かに俊敏に駆け回って遊びますし，ぽってりした体格の割にジャンプ力も
ありますが．．．優秀なハンターになるには，どうもあまりに性格がのんびりしすぎているような．．．
フランスに住み着いたころには，もっと野性味があったのでしょうか．ちょっと「？」です．